目次
ChatGPT戦略 × 自分の脚質 × 判断力が噛み合った3位
■ マーク選手(計5名)
今回のカテゴリーは“実績者揃い”ということもあり、前日のうちに注意すべき選手を5名ピックアップしておいた。
- 501 高橋 洋介選手(前年度 U34 優勝)
- 509 石田 豊選手[TS TECH自転車部](前年度 U49 優勝)
- 515 古川 修選手[フレッシュアローズ]
- 533 渡辺 真選手[#ぼくらはやすまない]
- 538 吉岡 勝彦選手
単純なパワー勝負ではなく、「どこで仕掛け、どこで仕掛けないか」が勝敗を分けるコース形状なので、この5名の動きは常に視界に入れておく方針で臨んだ。
■ ChatGPTと組み立てた事前戦略
今回は事前にChatGPTとも作戦会議をして、コース特性・脚質・過去レースの傾向から戦術を細かく整理した。
特に重要視したのは次の8点。
- 序盤は無理に踏まず、スタート直後は位置取りを最優先。
- 前方1〜5番手をキープし、立ち上がりの再加速を最小限にする。
- 全ての折り返しで一定リズム・一定パワーで立ち上がる。
- 逃げが出ても主力が反応しない限りは追わない。
- 縦に伸びた展開では牽制は絶対に掛けない。
- 横に広がって緩んだ区間だけ牽制を入れるチャンス。
- 最終600mはロングスプリント型の持続パワーで勝負。
- 早掛けがあれば風を避けつつスリップストリームで対応。
このレースは、「脚を残して最終周に全てを合わせる」というシンプルでありながら高度な戦略性のあるクリテ。
今回は戦略と実走が見事に噛み合った。
■ 装備(今回のセットアップ)
高速クリテ向けに空力と保温を両立する構成を選択。
- LOOK 785 HUEZ RS
- チームワンピース
- RxL アームカバー
- DOTOUT ニーカバー
- SUNVOLT エアログローブ
- KABUTO AERO-R2(新調)
- SHIMANO SH-RC902
- SHIMANO エアロシューズカバー(新調)
この日は気温が10℃前後で冷たい風も吹いていたので、Sportsbalm RED2(Medium Warming Balm) を脚、腰、肩回りに塗ってからレースへ。
これが地味に効いて、立ち上がりの筋反応が良かった。
■ ウォーミングアップ(爆舞アップ作戦)
「8時からコース試走できます」
……のはずが、運営のグダグダで試走開始が大幅に遅延。
本来30分かけて
- 心拍を上げる
- 呼吸の通りを良くする
- 折り返しのギア比を最終確認
を行うはずが、実際に走れる時間は たったの10分ちょい。
どうしようかなと考えていたところ、シュガー君から「爆舞しちゃえばどうです?」と助言をもらい、その言葉に乗る形で 試走区間を使った“爆舞アップ”を実施。
折り返し区間で容赦なく踏み込み、予定通り心拍180bpm台まで引き上げることに成功。
その流れで”立ち上がり最適ギア=52×19″が最もスムーズだったため、サイコンにギアを表示しておく。
アップ後は裏手を軽く周回して、身体が冷えないギリギリのラインで待機。
レースレポート(10周・20回折り返し)
スタート〜1周目
整列はエントリー順なので、2列目アウト側を引き当てるという幸運。
このコースはスタート直後に折り返しがあり、イン側の選手はアウトへライン変更する必要があるため、アウト側スタートのほうが圧倒的に有利。
ChatGPTの指示通り、ここは無理に前へ出ず“位置取り最優先”で折り返しへ進入。
中切れしないよう注意しながら、立ち上がりで半歩だけ踏んで5番手付近へ。
1周目は喘息の発作が出ないように、呼吸を落ち着けつつツキ位置で調整。
(ローテに入れずすみません…)
2〜6周目:理想パターンの徹底再現
2周目からは気道も完全に開き、通常通りローテへ参加。
計測ラインを先頭で抜ければチーム名が呼ばれると思って折り返し区間を全部引いたが、コールされたのは個人名だけ。
今レース最大の計画倒れだった。
以降は「折り返し前に必ず52×19」→「シッティングで立ち上がり」→「直線に入ったらローテ」という“理想の再加速ルーチン”を徹底。
前との距離が3m空いても、立ち上がりのトルクとケイデンスが完全に安定しているので、焦らず自然に詰まってくる。
6周目:渡辺選手の単独アタック
折り返しで急に動きがあり、マークしていた渡辺選手が 単独で飛び出し。
ただしこの周は ChatGPT との作戦上「牽制の可能性はあるが、縦伸びのときに追うのはNG」としていたので、ここは冷静に“見送り判断”。
主力の誰も反応しなかったことで、“ゴールまでの単独逃げは出来ない”と判断。
ここからはオーバーペースで追わず、予定通り折り返しのパターンを崩さずに対処。
8周目:牽制チャンスのはずが隊列が縦伸びのまま
この周は「牽制の可能性あり」と予測していたが、隊列は依然として縦伸び。
この状態で攻撃すると自爆になるので、作戦どおり牽制は封印。
そのまま丁寧に折り返しパターンを続け、最終周手前で逃げを吸収。
渡辺選手は脚を使い果たしてドロップアウト。
マーク対象が一人脱落したことで、最終周の読みがよりクリアになった。
最終周:ラインコントロールで勝ち取った3位
最後の折り返しを抜け、いよいよ最終直線へ。
横には井田選手。
条件的に“ロングスプリントの一発勝負”も考えたが、ここは彼のアタックに乗る判断へ切り替え。
……そう考えた瞬間、ノーマークの選手が強烈な早掛け。
「この加速は自分のレンジじゃない、無理に追わない方が得策。」
と直感し、狙いを優勝→確実な入賞へと一瞬でスイッチ。
早掛け組のスリップストリームに滑り込み加速。
石田選手が左から伸びて2番手確定。
ここで重要なのが“3位死守のライン取り”。
右側のラインをしっかり塞ぎ、後続に上がるスペースを与えない。
仮に強引に右からねじ込んで来ても、路側帯の砂で後続を巻き込んでの落車になるだろう。
全て読み通り。
そのまま 3位でフィニッシュ。
レース後の心情
今回のレースで一番大きかったのは、「最後まで戦い切れた」という手応えだった。
実は前回のジロデ白河に出場したときも、最終折り返しでは“3番手”にいた。
状況だけ見れば、今回とほとんど同じ。
でも前回は、前の選手が早掛けして、その加速を見送った瞬間に心が折れてしまい、「もういいかな……」と気持ちが切れて、そのままドロップアウトした。
どんなに脚があっても、最後の最後で“心”が折れると勝負にならない。
それを痛感したレースでもあった。
──でも、今回は違った。
F.O.R.V の “V” は Victory の “V”。
「少しでもチームに貢献したい」「自分がチームのプラスになりたい」
その気持ちが最後の300mで背中を押してくれた。
シッティングのまま踏み続けたあの長い長いスプリントも、気持ちが折れなかったから最後まで維持できた。
正直、もし自分がまだ BBR にいたら、ここまで必死に食らいつくことは出来なかったと思う。
F.O.R.V に入って、練習環境もレースの向き合い方も変わり、「勝つために走る」という意識が自然と芽生えた。
それが今回の入賞に繋がったと、心から思う。
優勝こそ逃したものの、前日のボスの「ポディウムに立つ準備お願いします!」という言葉どおり、本当に表彰台に立つことができた。
──十分すぎるほどの成果だった。
ちなみに、数ヶ月前まで“ポディウム”をキャメルバックのボトルの名前だと思ってました。
そんな自分がこうして表彰台に立てたのだから、人生なにが起きるかわからない。
レース後:回復と次のための調整
レース直後は乳酸ではなく
H⁺(水素イオン)、Pi(無機リン)、K⁺(カリウム)の偏りが強い状態。
友人たちの写真を撮りながらゆっくり歩き、まずは身体の“ゆらぎ”をリセット。
帰宅して食事と片付けを済ませ、最後は Zwift の D ペーサー(1.5W/kg)を使って回復走。
翌日のトレーニングに支障が出ないところまで筋反応とイオンバランスを戻しておいた。
総括(Summary)
- 順位:3位/38人
- 記録:21:11.179 (10周)
概要(Overview)
- 大会名:城 d’ 白河The Final
- 開催日:2025年11月16日
- 天候:快晴(気温 8℃・風速 N3.6 km/時)
- 出走カテゴリー:A5 U-49 (35~49歳)
- バイク:LOOK 785 HUES RS / R9100
- 足回り:MAVIC SLR45 / 5000GP+TPU (前6.2bar、後6.6bar)
- 装備:F.O.R.Vワンピース / アームカバー / ニーカバー /RC902
コース解析(Circuit Analysis)
- 全長:約1.3km
- 標高差:約6m
- 走行方向:反時計回り
- コーナー数:20
- 路面:県道、補修が無く荒れている。
- 幅員:12〜15m (センターにキャットアイ多数)
パフォーマンスデータ(Performance Data)
| 指標 | 数値 (平均) | 備考 (最大) |
|---|---|---|
| 距離 | 13.50 km | 10周回 |
| 時間 | 21:11.179 | |
| 速度 | 35.8 km/h | 53.1 km/h |
| パワー | 247 w | 883 w |
| 心拍数 | 178 bpm | 200 bpm |
| 負荷 | IF 0.982 | TSS 35.6 |
周回ごとのラップ分析(Lap Breakdown)
| 周回 | Lap Time | Speed | NP | HR |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2:06 | 38.3 km/h | 297 w | 171 bpm |
| 2 | 2:08 | 37.7 km/h | 282 w | 176 bpm |
| 3 | 2:09 | 37.4 km/h | 248 w | 179 bpm |
| 4 | 2:11 | 36.8 km/h | 239 w | 178 bpm |
| 5 | 2:07 | 38.0 km/h | 228 w | 177 bpm |
| 6 | 2:08 | 37.7 km/h | 242 w | 176 bpm |
| 7 | 2:07 | 38.0 km/h | 255 w | 188 bpm |
| 8 | 2:05 | 38.6 km/h | 253 w | 180 bpm |
| 9 | 2:08 | 37.7 km/h | 251 w | 180 bpm |
| 10 | 1:56 | 41.6 km/h | 334 w | 182 bpm |
出力分布・ゾーン解析(Power Distribution)
- Z1 (回復走):0.59%
- Z2 (耐久走):1.84%
- Z3 (テンポ):91.75%
- Z4 (ハード):3.54%
- Z5 (VO2 Max):0.22%
- Z6 (無酸素) : 1.99%
- Z7 (神経筋パワー) : 0.07%
補給・身体マネジメント(Nutrition & Pacing)
- 補給食内容:カフェイン200mg×2、ジェル×1
- 補給タイミング:出走1h前にすべて摂取
- 出走前の食事:おにぎり×3、味噌汁、ヨーグルト
- 脚攣り対策:補給食のジェル
大会リザルト

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