空気圧計算

リム幅 (mm):
タイヤ幅 (c):
自転車重量 (kg):
体重 (kg):
チューブ種類:
天候:
乗車スタイル:
項目 前輪 後輪
空気圧 (bar)
空気圧 (PSI)

自転車の適正空気圧を計算する仕組みについて

自転車のタイヤ空気圧は「快適性」「安全性」「走行性能」のバランスを取ることがとても大切です。
高すぎれば路面からの衝撃が強くなり疲れやすく、低すぎればパンクしやすくなったりハンドリングが不安定になります。

本ツールでは、実際の走行経験や各種メーカー推奨値などを参考に、現実的で実用的な空気圧を算出する計算モデルを作成しています。


基本となる計算式の構成

適正空気圧は、以下の要素の合計で決まります。

  • 体重と自転車重量から計算される「基本圧」
  • リム幅の影響を反映する「リム幅補正」
  • タイヤ幅による「タイヤ幅補正」
  • チューブ素材の違いによる「チューブ補正」
  • 天候による「天候補正」
  • 走行スタイルに応じた「スタイル補正」

これらを合算して、前輪と後輪それぞれの適正空気圧を算出しています。


体重と車重から計算する基本圧

まずライダーの体重と自転車本体の重さを合計し、前輪と後輪にかかる荷重をそれぞれ求めます。
多くの自転車は全体の重さの約47%が前輪、53%が後輪にかかるため、この比率を用いています。

次に荷重から基本となる空気圧を計算します。荷重が重いほど空気圧は高くする必要がありますが、荷重1kgあたり0.075bar程度上げるのが経験則として妥当としています。
さらに25mmタイヤを基準に2.5barを加えることで、標準的な基準値を設定しています。

例えば、体重75kg、車重8kgの合計83kgの場合、

  • 前輪荷重 = 83kg × 0.47 = 約39kg
  • 後輪荷重 = 83kg × 0.53 = 約44kg

これにより、

  • 前輪基本圧 = 0.075 × 39 + 2.5 ≈ 5.4 bar
  • 後輪基本圧 = 0.075 × 44 + 2.5 ≈ 5.8 bar

となります。


リム幅による補正

リムの内幅が広いほど、タイヤの断面形状が安定しやすくなり、同じ空気圧でも潰れにくくなります。したがってリム幅が広い場合は空気圧をやや下げることが可能です。

計算式では、17mmを基準とし、1mm広がるごとに約0.1bar空気圧を下げる補正を行います。
例えばリム幅が19mmなら、2mm広いため約0.2barの減圧をします。


タイヤ幅による補正

タイヤ幅が太いとタイヤ内部の空気容量が増えるため、同じ空気圧でも路面からの衝撃吸収性が良くなります。
つまり太いタイヤでは少し空気圧を下げても乗り心地を保てます。

本計算では25mmを基準とし、1mm太くなるごとに約0.075barの減圧補正を行います。例えば28mmタイヤなら3mm太いため約0.225barの減圧になります。


チューブ素材による補正

チューブの素材によって「伸縮性」「空気の保持」「乗り味」が変わります。

  • ラテックスチューブは非常に柔軟で反発力が高く、少し空気圧を下げても快適で性能を維持できるため、基準より約0.2bar低く設定します。
  • ブチルチューブは標準的で癖がなくバランスが良いため、補正は無しにしています。
  • TPUチューブは硬めで反発が強いため、若干高め(+0.05bar)に補正します。

天候による補正

雨天時は路面が滑りやすいため、タイヤが路面にしっかり接地するように空気圧をやや下げるのが一般的です。
経験則で晴天時を基準とし、雨天時は約0.3bar下げる補正を入れています。


乗車スタイルによる補正

走行目的によって適正空気圧は異なります。

  • 日常走行は標準設定で、乗り心地と安全性のバランス重視。
  • ブルベ(長距離耐久走行)では長時間乗るため、路面からの振動を和らげ疲労を軽減する目的で約0.2bar低めに設定します。
  • レース(競技走行)では転がり抵抗を抑えて速度重視のため、約0.2bar高めにします。

まとめ

この計算モデルは、複数の要素を積み重ねて総合的に空気圧を決定しています。
個々の補正は経験値と各種メーカーの推奨を参考にしつつ、ライダーの体重やバイクの仕様、走行環境やスタイルに応じて調整できるよう設計されています。

このため、計算結果はあくまで目安であり、最終的には実際の乗り心地や路面状況に合わせて微調整することをおすすめします。
ですが、これを基準にすれば快適かつ安全な空気圧設定の第一歩となるでしょう。

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