20歳以上の健康な体であれば、だれでもブルベには参加することができます。
年々ブルベの参加者の幅も広がり、若い方の参加も増えてきて嬉しい限りです。
一方で、商業イベントと同じお客様感覚で参加されてしまう方も増えてきてしまいます。
なかでも個人的に気付いたことを書いてみます。
あくまでも個人の見解なので、主催団体や主催者によっても意見が異なると思います。
参考にはなると思うので初参加で迷惑をかけないかなど心配な方は読んでみて下さい。
目次
守って欲しいこと
DNS連絡
日本では遅刻が30分まで認められているので、DNS連絡がない場合、主催者はスタートしていない参加者を出走時刻から30分待つことになります。
全員のスタートとDNSを確認できれば、最終ウェーブのスタートを見送ってすぐに撤収することができます。
運営しているスタッフの負担軽減のためにも、DNS連絡は行うようにしましょう。
DNF連絡/ゴール連絡(無人の場合)
主催者は全員の安否が確認できるまで撤収することができません。
クローズ時刻後もDNF連絡のない参加者がいると、連絡が取れるまで開催を締められません。
リザルトの公開も遅れ、他の参加者へも迷惑をかけることになります。
体調不良で棄権する場合、メカトラで棄権する場合、ゴール時刻に間に合わない場合など、必ずDNFを決めたその場で行うようにしてください。
電波が入らないなどの状況であれば、電波が入る場所へ移動して連絡を行ってください。
ゴールが無人で行われる開催の場合も同様に、ゴールのメール連絡は必ず行ってください。
連絡を行わなかった場合、主催者によっては今後の参加を断られる可能性もあります。
道路交通法
言うまでもなく、信号、一時停止、二段階右折、走行車線など道路交通法は厳守してください。
自転車に政令で定める法定速度はありませんが、道路標識等により最高速度が指定されている道路は、その最高速度を超える速度で走ってはいけません。
道路交通法違反が確認された場合は、失格となる可能性が極めて高いです。
また、やむを得ず歩道を走行する際は歩行者に注意して徐行してください。
スタッフの指示
使用している施設からのお願いに基づいて、円滑な開催を行うために、危険を回避するために、などスタッフから指示が出る場合があります。
必ずスタッフの指示には従い、円滑な開催を行えるように協力するようにしてください。
同様に、開設時刻は施設の営業時間、スタッフの集合時間などを考慮して決めていますので、準備中のスタッフに「私用があるから受付して欲しい」など声をかけることは止めましょう。
ブリーフィング
「ブリーフィングなう」など写真を撮影してSNSでポストされている方もいますが、短い時間なのでブリーフィングは聞いてください。
過去にはベテラン勢でもブリーフィングを聞いていないために起きた問題などもありました。
事前にブリーフィングの内容が公開される場合もありますが、最新の情報は当日のブリーフィングの内容になりますので留意してください。
注意して欲しいこと
施設利用時のマナー
無償、有償であっても施設をお借りして開催している立場に変わりはありません。
特にPCに設定されているコンビニは、通常の買い物客として立ち寄っているのではなく、イベントで利用している参加者として立ち寄っています。
参加者が起こしたトラブルは主催者へと伝えられ、次回からの使用を拒否された例もあります。
コンビニマナーは各AJの団体でも公開していますので、必ず守るようにしましょう。
- AJ宇都宮…コンビニエンスストア利用時の注意
- AJ神奈川…コンビニPCにおける注意
走行時のマナー
商業イベントと比較すると少ない人数で開催されるブルベですが、公道の使用許可を得ているイベントではありません。
特にスタート直後などは集団ができやすく、一般車の走行を妨げている場面が多々あります。
車列は長くとも5台までを意識して、車列間は車が2~3台は入れるような間隔をあけましょう。
また、信号待ち中の車の横を擦り抜けて走るなども避けた方が良いでしょう。
喫煙マナー
参加年齢が20歳以上とされていますので、喫煙を止めることはしませんが、宇都宮森林公園のように全面禁煙の場所もありますので、その場所が喫煙可能であるかを確認してください。
喫煙の際は煙草の灰などを巻き散らかすことのないように、必ず灰皿を使用しましょう。
また、喫煙を嫌がる参加者もいますので、大人としての喫煙マナーは守ってください。
着替え
駐車場で着替える方も居ると思いますが、車外で上半身裸になって着替えている姿を一般の方が見たらどう思われるでしょう。
過去にはレーパンの履き替えを行っていた方を注意した事もあります。
公序良俗に反するような行為は避ける様にしてください。
ファストラン(一番時計)
否定はしませんが、制限時間内にゴールすればだれでも同じ扱いです。
完走時間をリザルトで公開しているのは、ACPに提出するリザルト書式に完走時間を書く必要があるためで、競争を煽っているわけではありません。
自分の実力にあった速度で安全に走行してください。
それでもファストランをしたい方は、道路交通法、マナーなどを厳守してください。
参考資料
- 自転車の交通事故防止 (外部リンク)
- 自転車関連交通事故の状況 (外部リンク)
警視庁では自転車事故を防止する情報や、過去の自転車事故のデータなどを公開しています。
年齢、時間帯、場所などの自転車事故が発生しやすい状況などが載っていますので、ブルベの参加に限らず一度目を通しておくと良いでしょう。
地域社会との調和
ブルベは地域社会の中で成り立つイベントです。
開催地の住民や施設の協力があってこそ、私たちは安心してブルベを楽しむことができます。
地域の方々との良好な関係を築くためには、参加者一人ひとりが「訪問者」としての自覚を持つことが重要です。
イベント中は大勢のサイクリストが地域を訪れるため、住民にとっては非日常的な光景となることもあります。
そのため、以下の点に留意しましょう。
- 地域の住民に迷惑をかけない行動を心掛ける。
- 施設を利用する際には感謝の気持ちを持ち、きれいに使う。
- 地元の交通ルールを厳守し、道路を譲り合う気持ちを持つ。
- イベント終了後も、地域への感謝を忘れない努力を行う。
これらの行動を心掛けることで、地域社会からの信頼を得るだけでなく、次回以降の開催においてもスムーズな協力が得られるようになります。
私たち全員が地域の一員であるという意識を持ち、調和を図りながらブルベを楽しむことが、イベントの成功に繋がるのです。
最後に
ブルベは主催者だけではなく、参加者も一緒になって作り上げるイベントです。
主催者の努力やボランティアスタッフの支えだけでなく、参加者一人ひとりの協力やマナーがあってこそ、楽しく安全なブルベが実現します。
ブルベの成功は、参加者全員がルールを守り、他の参加者や地域住民への配慮を忘れないことにかかっています。そのため、個々の行動がイベント全体にどれほど影響を及ぼすかを意識しましょう。
また、ブルベの魅力は、ただの距離や時間の挑戦ではなく、その過程で得られる発見や感動、そして他の参加者との交流にあります。
この特別な経験を、周囲の人々と共有することで、サイクリング文化がさらに豊かになり、多くの人々に愛されるイベントとなるでしょう。
みんなで力を合わせて、素晴らしいブルベを作り上げていきましょう。
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