数年前からあるこのタイプのフロントバッグだけど結論から。
ブルベで使うこと自体は問題なし。
ただし、バッグに取り付けたライトは前照灯としてはカウントされないので注意が必要。
目次
AudaxJapanの規定
なぜダメなのかというと、Audax JapanのBRM/AJ規定で定められている装備に当てはまらないから。
規定の第6条には、こんなふうに書かれている。
第6条 装備
夜間走行のために、車両に確実に固定された前照灯と尾灯とを装備することが必要である。灯火は常に完全に機能することが必要である(予備灯火は強く推奨される)。少なくとも一つの尾灯は(点滅モードではなく)常時点灯モードでなければならない。上記の要求を満たせない走者は出走を許可されない。 灯火は夕方から明け方まで点灯しなければならない。また他の視界不良の条件下(雨天、霧等)でも同様である。走者は、グループで走ろうと単独であろうと上記の要求を満たさねばならない。いかなる走者も各自の灯火を使用しなければならない! すべての走者は反射ベスト、反射たすき、反射肩掛けベルト(Sam Browne belt)、もしくは前後の見えやすい位置に反射素材がついた同様のものを着用しなければならない。 本夜間走行規則のいかなる違反をも、走者は即座に失格となる。 ベル装着とヘルメット着用を義務付ける。400km以上では前照灯2つ、ヘルメットに尾灯(点滅可)を装着すること。
「車両に確実に固定された前照灯と尾灯」と明記されている。
エクステンションバーや各種マウントは車両の一部とみなされるけど、フロントバッグはたとえしっかり固定されていても車両の一部とは認識されない。
だから、バッグに取り付けたライトは規定の前照灯としてカウントされない。
では使わない方が良いのか?
使用すること自体は問題なし。
問題になるのは、車体に規定数の前照灯が取り付けられていない場合。
フロントバッグ自体は便利なアイテムだし、サイコンをマウントするのにも問題なし。
もちろん、車体に規定数のライトを取り付けた上で、さらにバッグにライトをつけるのもOK。
個人的にも気になっている製品なので、上記を踏まえつつ、機会があれば使ってみたい👍
何がダメなのかを理解した上で使ってもらえれば、それで十分かなと思います!
実際に車検を通らなかった装備の例
AJ規定の話ついでにもうひとつ。これも数年前から使っている人が増えてきていて、実際に車検を通らなかった事例もあるので、少し触れておきます。

フラッシュライトは、前後問わず自分の存在をアピールするのに有効だと思っていますし、自分も別のメーカーの製品を使っています。
ただし、これはあくまでも「補助ライト」だということをお忘れなく。
十分な光量を確保できないため、前照灯としてはカウントされません。
「自分は速いから明るいうちに帰るから大丈夫」とかは関係なし。
ルールはルール、規定は規定、補助は補助。
必ず規定数の前照灯を取り付けた上で、安全確保のために補助ライトを活用してくださいね。
まとめ
Audax Japanが定める規定装備のほかに、各団体ごとにローカルルールがあることもありますが、通常は「禁止されているもの」が記載されています。
「〇〇は使えますか?」と質問をもらうこともありますが、「君子危うきに近寄らず」という言葉の通り、不安に思うなら付けない方が無難。
もしそれが完走に必須な装備なら、そもそも団体側も禁止していないはずです。
ルールをしっかり理解して、安全に楽しく認定を目指しましょう!
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