AJ宇都宮での新たな挑戦 〜白河開催の布石から展開へ〜

ブルベを始めた当初から、地元発着でSRを取得したいという思いを抱き続けていました。
そして、その夢を実現するために、2023年から白河開催に向けた動きを本格化させました。
地方開催の難しさと可能性を模索しながら、一歩ずつ着実に前進してきた道のり。
その軌跡を振り返り、新たな4コース発表に至るまでの過程を記録します。

2023年3月 〜布石を打つ〜

白河開催の第一歩として、AJパーマネント4コースを開設しました。
これは、単なるテストケースではなく、将来的に白河を拠点としたブルベをスムーズに開催できるよう、地域との関係を築きながら基盤を整える試みでもありました。
地域の特性を活かしたコース設定や、走行環境の確認、交通アクセスの検証など、単なるコース作り以上の意味を持つ重要なステップとなりました。
この段階では、まだ具体的なブルベ開催の予定は決まっていませんでしたが、地元の関係者やランドヌールたちの反応を探る目的もありました。
結果として、関心を持ってくれる人も多く、今後の展開に向けた手応えを感じることができました。

2023年10月 〜副代表就任と新たな権限〜

白河開催を本格的に視野に入れる中で、より円滑に準備を進められるよう、2023年10月にAJ宇都宮の副代表に就任しました。
これにより、各種申請や調整を自ら行うことが可能となり、新規開催の実現に向けた大きな一歩となりました。
この変化により、白河開催の実現がより現実味を帯び、計画を進める上での大きな推進力となりました。

2023年11月 〜展開の一手「田人200km」〜

白河開催の流れをさらに推し進めるべく、新たに那須町発着の「田人200km」を開催しました。
このコースは、福島県浜通りの美しい自然を駆け抜けるルートとなっており、ブルベの醍醐味を存分に味わえるものでした。
しかし、課題もありました。
那須町発着という立地の問題もあり、交通の便が決して良いとは言えません。
参加者がどれほど集まるのか、開催前は不安もありました。

しかし、蓋を開けてみれば30名以上のエントリーがあり、十分な手応えを得ることができました。
交通の不便さを乗り越えてでも参加したいと思ってくれるランドヌールがこれだけいるのは、今後の開催に向けた大きな自信につながりました。

2023年12月 〜開催地交渉〜

本格的なブルベ開催のためには、受付や運営拠点となる場所の確保が不可欠です。そこで、白河市へ問い合わせを行い、適切なスペースの確保に向けた交渉をスタートさせました。

候補として考えていたのは、
・白河駅前のロータリー広場(ただし、道路扱いのため使用には費用が発生)
・図書館裏手の軒下(公用車の駐車場となっており使用は難しい)

問い合わせを行った当日、市の担当者から即座に連絡があり、図書館の担当者を紹介してもらえることに。
これによって、より具体的な相談が可能となりました。
さらに、図書館の担当者ともその日のうちに連絡を取ることができました。
結論として、裏手の軒下は公用車の駐車スペースとして使用されるため貸し出しは難しいが、西側の入口付近なら使用可能とのありがたい提案をいただきました。
受付として利用するのみなので、スペースとしては十分。
駐車場の長時間利用は難しいものの、拠点確保という大きな課題をクリアすることができました。

2024年6月 〜AJ宇都宮中間会議〜

いよいよ、ブルベの本格開催に向けた最終調整段階に入りました。
AJ宇都宮の中間会議が開催され、この場で新たな4コースの開催計画が正式に提案されました。

・中禅寺湖200km:那須から栃木へと広がる絶景ルート。
・西会津300km:会津を駆け抜けるチャレンジングなコース。
・蔵王400km:名峰蔵王を巡る過酷でありながら魅力的なコース。
・風車600km:200kmを3コース複合させた盛り合わせコース。

会議では、それぞれのコースについて詳細な説明が行われました。
ルートの特性や走行時の安全対策、PCの設置場所、各コースの距離設定や獲得標高のバランスについても意見交換がなされ、より多くのランドヌールが挑戦しやすいコース設計となるよう調整が加えられました。
特に、中禅寺湖200kmと蔵王400kmについては、天候の影響や夜間走行時のリスクが指摘されましたが、事前に十分な対策を施せば問題なく開催できると判断されました。

最終的に、参加者の負担を最小限にしながらもチャレンジングなコースとするための細部の調整が行われ、すべてのコースが承認される運びとなりました。
特に大きな反対意見もなく、スムーズに決定されたことで、いよいよ白河を起点としたブルベが現実のものとなります。

2024年7月以降 〜運営と新たな展開〜

7月には図書館との正式調整が完了し、8月にはAudax Japanへの申請が無事に受理されました。
そして、11月には待望の4コースが正式に発表されました。
しかし、これはあくまでスタート地点に過ぎませんでした。

ランドヌールたちがブルベを通じて地域に経済的な貢献を果たせるよう、新たな取り組みを開始。
また、安全対策の強化も重要な課題でした。
過去のブルベで指摘された点をもとに、チェックポイントの見直しやルート上の注意喚起を強化。
特に夜間走行時の安全確保のため、参加者向けのブリーフィング原稿を改訂し、目立つ反射ベストや複数ライトの使用を徹底するよう呼びかけました。

2025年以降は、さらなるコースの拡充を計画中です。
特に600kmはさらに白河市を満喫できるルートを模索、そして福島県内での山岳ルートの導入を視野に入れています。
これらの新たな挑戦が、ブルベ文化のさらなる発展につながることを期待しています。

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