2026年 わたらせクリテリウム 第2戦 ソロ エンデューロ

■ エンデューロという名のクリテリウム

わたらせクリテリウムの1時間エンデューロに出場し、結果は出走35名中9位でした。

順位だけを見れば、実業団で走っている高校生など強豪の若手勢が多く参加している中で悪くない結果なのかもしれません。
しかし、先頭集団にいた状態から一度の判断でレースを手放し、その後もう一度先頭集団で最後まで走れたことを考えると、満足よりも悔しさの方が強く残るレースとなりました。

■ 万全とはいえなかったレース前の3日間

レース前の3日間は仕事の出張があり、ほとんど自転車に乗ることができませんでした。
自転車に乗れなかったこと以上に影響が大きかったと感じるのは、普段とは異なる生活環境です。
仕事上の付き合いで居酒屋へ行く機会が続き、普段より飲酒量が増え、食事のバランスも崩れていました。
さらに、出張中の2日間は長時間立ちっぱなしで、十分な休息を取れない状態でした。
宿泊先もビジネスホテルだったため、普段と同じようには身体を休められず、疲労を残したままレース当日を迎えることになりました。
走れないほど体調が悪かったわけではありませんが、スタート直後から心拍が高い状態となり、普段よりも余裕がありませんでした。
序盤から高速展開になったことに加え、出張中の飲酒や食事、休息不足によって、コンディションを十分に整えられなかったことも影響していたと思います。
もちろん、それだけを結果の理由にするつもりはありません。
仕事をしながらレースへ出場する以上、こうした状況も含めてコンディションを整える必要があります。
今回の経験から、レース前に練習量を確保することだけでなく、飲酒、食事、睡眠、立ち仕事による疲労まで含めて調整することの重要性を改めて感じました。

■ 4つの直角コーナーが続く高速コース

今回のコースは、約1kmの正方形に近い周回レイアウト。
一見すると単純な平坦コースですが、実際に走ってみると、コーナーへ進入するたびに減速し、その直後に集団の速度まで戻す必要があります。
特に集団の速度が上がると、コーナーのたびに数秒間の高出力が求められます。
自身の平均速度は40.9km/h、先頭は42km/hを超えており、想像していた以上の高速レースとなりました。

■ 想定外だったスタート直後のペースアップ

事前に出走メンバーを確認し、何人かの有力選手をマークしてレースに臨みました。
スタート後は集団後方で中切れに巻き込まれることを避けるため、前方付近を確保。
位置取りとしては悪くなく、少なくとも後方から無理に追い上げるような状況ではありませんでした。
ところが、スタート直後に事前にマークしていなかった選手が一気にペースを上げ、それに有力選手たちが反応。
集団は早い段階から縦長になり、落ち着く間もないまま高速での周回が始まりました。
前方に位置していたため中切れには巻き込まれにくい一方で、速い選手たちのコーナリングと立ち上がりを間近で受け続けることになりました。

■ 先頭集団についていくより、振り回される展開

特に速い高校生グループの加速は鋭く、コーナーを抜けるたびに集団が大きく伸びます。こちらも遅れないように10.0w/kg前後まで出力を上げ、開いた車間を閉じる動きを繰り返しました。
前から5番手付近にいれば、ドラフティングを使ってある程度は楽に走れると考えていました。しかし実際には、先頭集団について走っているというより、速い選手たちのリズムに振り回されている感覚の方が強い状態でした。
位置取りは前方でも、その位置で余裕を持って走れていたわけではありません。
前の選手がコーナーから鋭く加速するたびに、それへ反応することで精いっぱい。
集団内で脚を温存するというより、毎回の立ち上がりで遅れないように脚を使い続けていました。

■ 課題として残った右の直角コーナー

今回、特に難しく感じたのが右の直角コーナーです。
コーナーへ入る速度、ブレーキを終える位置、前走者との車間、立ち上がりで踏み始めるタイミング。
そのすべてが少しずつ合わず、必要以上に減速してしまった分を、出口で強く踏んで取り戻す場面が何度もありました。
一度だけなら問題のない出力でも、約1kmの周回コースで何度も繰り返せば、徐々に疲労が蓄積します。
速度を維持したまま滑らかに曲がれている選手と、減速した分を毎回脚で取り戻している自分。
その小さな差が周回を重ねるごとに大きな負担になっていきました。
速く曲がることだけでなく、集団の中で必要以上に減速せず、少ない出力で前走者との車間を維持すること。
今回のレースでは、その技術と経験の不足を強く感じました。

■ スタート直後から下がらなかった心拍

スタート直後から心拍も高い状態が続きました。
呼吸そのものに問題はありませんでしたが、心拍だけがなかなか落ち着かず、序盤から余裕の少ない状態でした。
レース前の疲労に加え、スタート直後から集団が高速化し、コーナーのたびに高出力で再加速を繰り返したことが重なったのだと思います。
それでも約20分までは先頭集団の前方で走り続けました。
ただし、表面的には集団についていけていても、その内側では少しずつ余力が削られていました。

■ 20分過ぎ、一度の中切れで失ったレース

20分を過ぎた頃、目の前で中切れが発生しました。
前との車間が開き始めたことには気づいており、ここで踏まなければ先頭集団から離れてしまうことも分かっていました。
それでも、その瞬間は中切れを埋めるために、もう一度強く踏み込む気力を失っていました。
今になって振り返れば、必要だったのは最初の数秒だけだったのかもしれません。
車間がまだ小さいうちに反応し、前へ追いついてしまえば、その後は再び集団内で走れた可能性があります。
しかし実際には、「ここからさらに踏んで、残り時間もこのペースで走り続けるのか」と考えてしまい、身体よりも先に気持ちが止まってしまいました。
一度車間が開くと、先頭集団はそのまま高速で進み続けます。
単独では空気抵抗をすべて受けるため、同じ速度を維持するだけでも集団内とは負担が大きく異なります。
わずかな躊躇で生まれた数メートルの差は、すぐに単独では埋めにくい距離まで広がり、そのまま先頭集団から脱落しました。
今回、最も後悔しているのはこの場面です。
脚が完全に終わっていたわけでも、呼吸が苦しくて走れなかったわけでもありません。
前方で中切れが起きたことを認識しながら、自分からレースを手放してしまったような感覚が残っています。
「あそこで数秒だけでも頑張って埋めていれば、結果は違っていたのではないか」
レースが終わった後も、どうしてもその場面を考えてしまいます。

■ 後方から来た選手との協調

先頭集団から離れた後は、しばらく単独で走っていました。
25分頃、後方から追い上げてきた選手と合流。
その選手と「ひとまず前方にいるであろう集団まで協調して追いつこう」ということになり、交代しながら前を追いました。
単独で走り続けるよりも明らかに速度を維持しやすく、改めて協調とドラフティングの重要性を感じました。
しばらく前を追ったところで第二集団に追いつき、そのまま合流。
先頭集団からは遅れてしまいましたが、ここで再び集団内で走れる状態に戻りました。
前方の集団を目標に、途中で合流した選手と役割を分担しながら追えたことは、今回のレースの中でも良い判断だったと思います。

■ 第二集団で取り戻した自分のリズム

第二集団で走りながら、少しずつコースにも慣れてきました。
序盤は前の選手の動きに合わせるだけで精いっぱいでしたが、周回を重ねるにつれて、どこまで速度を残して進入できるのか、どのタイミングで自転車を起こして踏み始めればよいのかが分かってきました。
後半になると、前の選手にただついていくのではなく、自分なりのリズムでコーナーを処理できるようになりました。
序盤のように毎回大きく減速し、出口で慌てて高出力を出して車間を閉じる場面も減っていきました。
この変化を考えると、単純にコーナーが曲がれないというより、高速の集団内でコーナーを処理する経験が足りなかったのだと思います。

■ ラップされた後、再び先頭集団へ

40分を過ぎた頃、先頭集団にラップされました。
1周を失ったこと自体は悔しい結果ですが、先頭集団が来たタイミングでそのまま集団へ合流。
そこから残り約20分は、再び先頭集団の中で走りました。
合流後は、序盤とは違ってコーナーでも少し余裕を持って対応できました。
先頭集団の速度は依然として高く、決して楽に走っていたわけではありません。
それでも、コーナーの進入から立ち上がりまでを自分なりに処理しながら、最後まで切れることなく先頭集団に加わったままフィニッシュすることができました。
この点を考えると、先頭集団の巡航速度そのものに対応できなかったわけではないと思います。
もし純粋な脚力や持久力が足りずに脱落したのであれば、ラップされた後に再び先頭集団へ加わっても、すぐに切れてしまったはずです。
しかし実際には、残り時間をその集団の中で走り切ることができました。
もちろん、ラップ後は先頭集団も序盤ほど激しく動いていなかった可能性があります。
また、第二集団で走っている間に多少回復できたことや、後半になってコースへ慣れたことも影響していると思います。
それでも、先頭集団の速度にまったく対応できなかったレースではありませんでした。

■ 今回の9位をどう受け止めるか

結果は35人中9位。
周りの選手を考えれば、決して悪い結果ではないと思います。
一方で、先頭集団の中で走れる力がありながら、一度の中切れと判断の遅れによって1周を失った結果でもあります。
純粋な速度差によって少しずつ離されたのではなく、20分頃の分断をきっかけに単独走となり、その区間で大きく差を失いました。
その後、ラップされた先頭集団に加わって最後まで走れたからこそ、「あのとき反応できていれば」という思いが強く残ります。
悔しさの残る9位ですが、単純な力不足で終わったレースではありません。
現在の力で先頭集団に対応できる部分と、技術や判断によって改善できる部分の両方が見えたレースでした。

■ ノンストップで走るだけでは足りない

これまではエンデューロの練習として、一定時間を止まらずに走り続けることを重視してきました。
もちろん、長時間走り続けるための持久力は必要です。しかし実際のレースでは、一定の出力で淡々と走れる場面ばかりではありません。
コーナーからの再加速、集団の伸び縮み、中切れへの反応、前方で起きた動きの判断。短時間の高出力を繰り返しながら、その後も走り続ける能力が必要になります。
また、単純に高い出力を出せればよいわけでもありません。
コーナーで必要以上に減速しなければ、出口で10.0w/kgまで上げなくても車間を維持できます。
前の選手が離れ始めた瞬間に反応できれば、大きく開いてから全力で追う必要もありません。
今回の課題は、さらに大きなパワーを出すことよりも、現在持っている力を集団内で無駄なく使うことです。

■ 次に改善したいこと

今後、特に改善したいのは、右の直角コーナーを含めたコーナリング、立ち上がりでの出力の使い方、そして中切れが発生した瞬間の判断です。
コーナーでは必要以上に速度を落とさず、前走者との間隔を使いながら滑らかに立ち上がること。
車間が開いてから大きな出力で埋めるのではなく、前が踏み始めるタイミングを予測して早めに反応すること。
そして次に同じような中切れが起きたときは、残り時間やその後の苦しさを考える前に、まず数秒だけ踏んで車間を閉じること。
追いついた後に続けられるかどうかは、その時点で判断すればいい。最初から残り時間すべてを背負って考えず、まず目の前の数メートルを埋める。その判断を迷わずできるようにしたいと思います。

■ 本格参戦2年目で得られた経験

本格的にレースへ取り組んで2年目。
まだ集団内での走り方やコーナーへの対応など、経験不足を感じる部分は多くあります。
それでも、速い選手たちを相手に先頭集団の中で走り、後半にはその速度へ対応できたことは一つの収穫でした。
これまではパワーや持久力を高めることを中心に考えてきましたが、レースでは同じ力を持っていても、その使い方によって結果が大きく変わります。
今回のような失敗も含めて、実戦でしか得られない経験を積み重ねていくことが、次の結果につながるのだと思います。
悔しさの残る9位でしたが、次に改善すべきことが具体的に見えたレースでもありました。

■ 速い選手の後ろで気づいたペダリング

今回のレースでは、ブラウブリッツェンの選手の後方を走る機会があり、そのペダリングを間近で見ることができました。
単純に脚力が高く、速く走っているというだけではありませんでした。
ケイデンスは90rpm前後と極端に高いわけではなく、一回転ごとにきれいに踏み込み、その力を途切れさせず推進力へ変えているように見えました。
軽いギアを速く回しているというより、適切なギアを選び、上死点付近から自然に荷重しながら、左右の踏み込みを滑らかにつないでいくようなペダリングです。
上半身や骨盤の動きも小さく、同じ速度を出すために使っている力の効率が、自分とは明らかに違うと感じました。
翌日、そのイメージを意識して走ってみたところ、レース翌日にもかかわらず、100kmを平均32km/hで余裕を持って走ることができました。
一度の走行だけで身についたと判断することはできませんが、これまでとは違う感覚がありました。
今回のレースで得た最大の収穫は、順位だけでなく、速い選手の後ろを走ったからこそ気づけたこのペダリングかもしれません。

■ 次戦は、もてぎ2時間エンデューロ

次戦は、もてぎ2時間エンデューロ。
今回のような短い周回コースとは異なりますが、集団内で無駄な脚を使わないこと、中切れの兆候を早めに察知すること、そして勝負どころで迷わず反応することは共通しています。
ただ2時間走り切るのではなく、最後の勝負まで先頭集団で脚を残すこと。
今回感じた悔しさと得られた経験を生かし、次は最後まで自分からレースを手放さずに走りたいと思います。

■ 総括(Summary)

順位:9位/35人
記録:38LAP(-1LAP) 1:01:12.024

■ 概要(Overview)

大会名:わたらせクリテリウム 第2戦
開催日:2026年9月12日
天候:曇り(気温 26℃・風速 E6.1 km/時)
出走カテゴリー:ソロ エンデューロ
バイク:LOOK 785 HUES RS / R9100
足回り:COSMIC SLR45 / 5000GP+TPU (前5.8bar、後6.3bar)
装備:F.O.R.Vワンピース / RC902

■ コース解析(Circuit Analysis)

全長:約1.0km
標高差:約0m
走行方向:時計回り
路面:自転車専用コース

■ 出力分布・ゾーン解析(Power Distribution)

Z1 (回復走):28%
Z2 (耐久走):20%
Z3 (テンポ):11%
Z4 (ハード):8%
Z5 (VO2 Max):6%
Z6 (無酸素) : 4%
Z7 (神経筋パワー) : 19%

■ 補給・身体マネジメント(Nutrition & Pacing)

補給食内容:ボトル(パラチノース)×1
出走前の食事:おにぎり×2、ACTIVIKE スピードジェル×1、カフェインジェル200mg
脚攣り対策:2RUN

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